70th Birthday of Famous Heritage Car Celebrated with a Modern Twist
現代的な解釈で祝う名車の誕生70周年
70周年を迎えたベントレーのRタイプコンチネンタル—JAS 949—のイメージ、デザイン、ディテールを受継いだをベースにしたワンオフのコンチネンタルGTアズールが誕生した。
最新の技術と伝統を継承したRマリナーによるコンチネンタルGTアズールは、ウェルネスと快適性で現代の“魔法の絨毯”を提供する。
2023年1月27日
チーフプロジェクトエンジニアであるアイヴァン・エヴァーデンとチーフスタイリストのジョン・ブラッチレイの発案によるRタイプ コンチネンタル。 戦前の2台のコーチビルドのスペシャルカー、「エンビリコス」ベントレーとコーニッシュからインスピレーションを得て、Rタイプベントレーサルーンをベースとした流麗なクーペを製作。
4,566cc直列6気筒エンジンの出力は140bhpから153bhpに引き上げられ、トランスミッションはファイナルドライブ比はハイギアード化された。目標重量を達成するため、コーチビルダーであるHJマリナーは、ボディワーク、ウィンドウフレームなど多くのパーツをアルミニウムで製作。最初の生産モデルは1952年6月にオーナーのもとに届けられ、1955年の生産終了までに208台のRタイプコンチネンタルが作られた。なおそのうち193台はHJマリナーによってボディが製作され、このほかパーク・ウォード(ドロップヘッド4台、クーペ2台)、フラネー(5台)、グラバー(3台)、ファリーナ(1台)などが製作されている。
Rタイプコンチネンタルの1台JAS 949が、ベントレーのヘリテージコレクションとして保管されている。JAS 949は1953年12月、最初のオーナーであるスイスのローランド・グエィニン博士に引き渡されたもの。アイボリーにレッドの内装、マニュアルギアボックスの仕様で、オリジナルの4.6リッターエンジンとともに今日まで受け継がれている。
ベントレーモーターズは今回JAS 949の誕生70周年を記念し、ワンオフのコンチネンタルGTアズールを製作した。
もともとRタイプコンチネンタルの持つ3つの主要なデザインライン(フロントホイールからのパワーライン、リアハンチ、ルーフライン)は、2003年の初代コンチネンタルGT、そしてそれ以降のすべてのコンチネンタルGTのインスピレーションとなっている。つまりコンチネンタルGTファミリーの最新のアズールは、Rタイプコンチネンタルの直系であるエレガンスと時代を超越したデザインを継承しているといえる。
JAS 949に最も近い仕様を現代に再現するため、新しいコンチネンタルGT V8 アズールは、1950年代のペイントカラーを忠実に再現したオールドイングリッシュホワイトにハンドペイントされている。またオープンポアのままのバーウォルナットは、JAS 949のパテント仕上げに近い質感を実現し、コンテンポラリーな印象を与えている。 それだけでなく新型コンチネンタルGTアズールは、乗員のウェルビーイングと快適性を向上させ、距離に関係なくすべての旅がリラックスした体験となるように設計されている。ドライバーの疲労を軽減するアズールのキャビンのリラックスした空間は、感覚的で科学的な情報に基づくデザインによって、車の安全性を高めている。その快適さは“魔法の絨毯”に例えられるものなのだ。