Bentley Mulliner Creates Bacalar-Inspired Bespoke Luxury Aircraft with Flexjet

Bentley Mulliner Creates Bacalar-Inspired Bespoke Luxury Aircraft with Flexjet

By SAWAMURAMakoto

ベントレーマリナー、フレックスジェット社とともにバカラルに インスパイアされたビスポークのラグジュアリー航空機を制作

フレックスジェット社が、同社のオーナーであるケン・リッチ氏自身のバカラルの仕様を基に特別なガルフストリームG650プライベートジェットとシコルスキーS-76ヘリコプターを製作した。 ジュレップカラーにインスパイアされたゴールドのカメレオンカラー、ベルーガとリネンのレザーで縁取られたシート、バカラルのキャビンのために作られた樹齢5000年のリバーウッドに合わせた内装パネル……。 こうして作られたG650のニューヨークへのフライトの前にバカラルのカー・ゼロがファーンボロ空港へ出迎えたという。

2022年10月21日

フレックスジェット社のオーナーであるケン・リッチ氏は、10年以上にわたってベントレーを愛用してきた。ベントレーとの付き合いが長く、共同で製作した車も多数あることから、彼はビスポークのパーソナライゼーションを自分の業界に応用できないかと考えるようになったという。そこでリッチ氏は、マリナーの社内のデザインチームのメンバーとともに「バカラル・プロジェクト」に取り組み、現代のベントレーの中で最も希少な2ドアのひとつであり彼自身が所有するベントレーバカラルにインスピレーションを得て、2機の新しい航空機を制作した。

バカラルはマリナーがコーチビルディングへ回帰したことを象徴し、ひとつひとつ特別にパーソナライズされた12台の車が、クルーにいるマリナーの職人チームによって丁寧にハンドクラフトされている。リッチ氏はこのバカラルと同様、細部へのこだわりと卓越したデザインを追求し、彼のバカラルのユニークな仕様を反映した特別仕様のガルフストリームG650プライベートジェットとシコルスキーS-76ヘリコプターを制作したのだ。

リッチ氏が彼のバカラルに選んだのはジュレップというレアで特徴的なオプションカラーだが、フレックスジェット社のカメレオン塗装もこのカラーにインスパイアされ、変更された。通常はレッドゴールドのカメレオンだが、この2機では主要なアクセントにシルバーグリーンのカメレオン塗装が使用されたのだ。

インテリアではリネンとベルーガのレザーで縁取られコッパーヘッド型とバスケット織りのステッチが施された、コーチビルドのバカラルのシートが、ガルフストリームG650のカスタムシートやシコルスキーS-76のシートにインスピレーションを与えた。

フレックスジェット社がビスポークの贅沢な旅行体験を提供しているのと同様に、ベントレーもまたビスポークのパーソナライゼーションがもたらすことのできる特別感を重視している。2020年以降、マリナーの特別仕様を選ぶオーナーの割合は、ほぼ指数関数的に増加し続けている。マリナーの特別塗装の需要は2倍以上となり、マリナーチームによる真に個性的なビジョンを実現するマリナー・パーソナルコミッションの数は3倍になっているのだ。

リッチ氏の車が仕上げられる一方で、カー・ゼロとして知られる最初のオリジナルのバカラルが、ニューヨークへのフライトを前に昨日ファーンボロ空港でガルフストリームG650を出迎えた。一方、S-76は2022年8月、モントレー・カー・ウィークの一環であるザ・クエイルで一般公開された。

 

インスピレーション溢れるデザイン

このラグジュアリーな航空機のパーソナライゼーションは、リッチ氏が所有するバカラルにインスパイアされたもの。レアなジュレップのエクステリアカラーで仕上げられたこの車両には、ダークグレーサテンにポリッシュ仕上げとアークティカハイライトを施したカスタムメイドの3色22インチホイールが装着され、鮮やかなエクステリアにモノトーンのコントラストを与えている。ヘッドライトのセンター部分は、サテン・ブロンズの外装部品と同色で、ウエストレールやサテン・カーボンのリアデッキの縁取りにも使用されている。ボンネットベントは、ウィングミラーと同様にサテンカーボンファイバーで仕上げられ、視覚的なアクセントになっている。フロントシート後方の「パワーハンプ」、サイドスカート、リアディフューザーにもサテンカーボンファイバーが施され、さらに存在感を増しています。サテン・ブロンズのアウターとマット・ブラックのインナーを持つエグゾースト・フィニッシャーが、クルマの後ろ姿を完成させた。

バカラル・ブロンズをアクセントにした白と黒のキャビンが、印象的でコンテンポラリーなインテリアのテーマを作り上げている。グロスブラックにオープンポアのリバーウッドが張られた二色のパネルがエクステリアのテクニカルなディテールと調和しながら、キャビンを流れるように囲んでいる。インテリアのすべてのパネルとディテールはお客様の好みに応じて選択され、レザーとアルカンターラは、ホワイト、ブラック、ブロンズや、ブラック、ダークティント、ブライトクロームのグロス仕上げまたはサテン仕上げのメタル、サテンカーボンファイバーを慎重に組み合わせているのだ。

バカラル・ブロンズのレザーが、トップロールのフォルム、ステアリングホイールのセンターライン、ヘッドレストの周囲にアクセントを加えている。さらにシート後部の楕円形のパーフォレーションが施されたベルーガのパイピングと、ドアからセンターコンソールまで続くハンドクロスステッチがスタイリッシュなラインとなっている。

 

究極のパーソナライゼーション

バカラルのキャビンに施されたユニークなデザインのディテールや装備は、コーチビルドらしい特徴を強調し、オーナーが自分の好みを表現してユニークなインテリアをオーダーできるよう、ほぼ無限の可能性を持っている。特別なインレイやドライバーコントロールのユニークな仕上げから、ひとつのシートに14万8199個のステッチが必要な特別なバカラル・キルトの刺繍まであり、ベントレーのスペシフィケーションを選ぶことは発見の旅であり、「スタンダード」モデルでさえ文字通り何十億通りもの構成が可能となっているのだ。

マリナーのデザインはさらに進化し、素材、カラー、仕上げの組み合わせは無限大だ。その結果生まれる極上のグランドツアラーは、その土地の法律とオーナー自身のイマジネーションによってのみ制限されると言えよう。