ミュルザンヌの最終モデルがベントレーのヘリテージコレクションに王室の趣を添える

ミュルザンヌの最終モデルが故エリザベス2世女王陛下への奉仕を終え、クルーに帰還を果たした。このミュルザンヌ・エクステンデッドホイールベースは女王の依頼により、バーナートのエクステリアカラーに彩られ、トワインとカンブリアングリーンのインテリアを内包している。また、専用のハンドバッグ置き場を含むユニークな仕様が大切な1台を印象付けている。

11月24日
ベントレーモーターズはヘリテージコレクションに新たな名車が加わったことを発表した。その1台とは、英国王室での奉仕を終えて帰還した2020年製ミュルザンヌ・エクステンデッドホイールベースだ。
このミュルザンヌの最終モデルは、故エリザベス2世女王陛下のためにオーダーメイドされたもので、王室での使用に堪えるよう様々な特別装備が施されている。ソリッドのバーナートグリーンのエクステリアに、トワインとカンブリアグリーンハイドのインテリア、バーウォルナットのウッドパネル、深いラムウールのカーペットが組み合わされた他、リアプライバシーカーテンがしつらえられ、ドアウエストレールには英国王室の紋章があしらわれた。また、フロントセンターアームレストは女王陛下のハンドバッグを収納する特注サイズのトレイに置き換えられている。
さらにブルーのパトライトやサイレン、拡声器も設置されており、それらを操作する専用のスイッチパネルはギアレバーの後ろにあるウォルナット仕上げのスライドリッドの下に目立たないよう隠されている。
この車両は、2010年に製造された2台目のミュルザンヌ“VIN0002”、プレスカーとして任務を果たした2019年モデルのミュルザンヌ・スピードと共に、ベントレーの104年の歴史を代表する名機としてヘリテージコレクションに加わることとなる。現在、ヘリテージコレクションは、世界最古のベントレーである1919年製3リッターEXP2から2021年製コンチネンタルGTスピードまでの45台で構成されている。