Bentley Installs Biofuel Tank at Crewe Factory After Successful Performance Trial at Goodwood
グッドウッドでの試運転を経て、クルー工場にバイオ燃料タンクを設置
ベントレーはグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいてバイオ燃料を使用して好成績を残した6台の車両の実績を踏まえ、クルー工場に1200ℓの燃料タンクを設置し、稼働を開始した。
7月28日
ベントレーが掲げるビヨンド100戦略では、2026年までに生産をプラグインハイブリッド車およびバッテリー電気自動車のみに、また2030年までに完全な電気自動車のみに切り替える予定だ。しかし同時にベントレーは現在および過去の車両すべてをサポートすることにもコミットしている。通常のガソリンと比較してCO2排出量を85%も削減可能な第2世代バイオ燃料の実用化プロジェクトは、そのために推し進められているのだ。
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおけるバイオ燃料を使用した車両6台の目覚ましい活躍は記憶に新しい。750PSを発揮するW12エンジン搭載のバトゥールはヒルクライムで55秒を記録し、市販車トップ3の栄誉に輝いた。ベンテイガEWBも2.5トンの藁を牽引しながら1分21秒でヒルクライムを完走。この2.5トンの藁をバイオ燃料に変換すれば、ベンテイガを1100マイルも走らせることができる計算となる。
こうした実績を経て、ベントレーはクルー工場に1200ℓのバイオ燃料のタンクを設置した。地味な活動に見えるかもしれないが、今後このタンクはベントレー・ヘリテージ・コレクションおよび広報車両が排出するCO2の大幅な削減に貢献する。
このバイオ燃料はガソリンの世界標準規格であるEN228に適合しており、完全にガソリンの上位互換として機能する。つまり、現存する最古のベントレーである1920年式のEXP2であっても、エンジンに手を加えることなくパワフルかつスムーズに走行し、劇的にCO2を減らすことができるのだ。第2世代のバイオ燃料の実用化は、持続可能な未来へのひとつの道筋を示している。